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それは自律神経の仕業

昭和40年代中頃、鍼灸治療の一大ブームを作ったと思われる自律神経失調症に対する治療効果がマスメディアで取り上げられました。自律神経の乱れで、肩こりや不眠症、胃腸障害、全身倦怠感、無気力、多汗症などの不定愁訴は自律神経の調整で改善されると説明した故 中谷義雄先生はテレビなどの出演で一般の方に知られることとなりました。

中谷先生は、皮膚上に電気を良く通す点が存在することを見つけました。これはツボと似通った位置にあることを見つけ、経穴や経絡の関係も数値でわかるように示しました。

これが鍼灸治療がブームとなるきっかけになりました。

中谷先生が電気を良く通す点を良導点、経絡に当たるものを良導絡と名づけて、良導点の調整が自律神経の調整になると広められて今なおその研究活動は続けられています。

 

前回お話したように、自律神経の働きが悪いと感じている方、交感神経、副交感神経のスイッチがうまく切り替わっていない方は本当に身体が固い方が多いのです。

そもそも、自律神経の副交感神経が健全に働くと朝から調子が良いものです。

お布団に入る。これで普通なら副交感神経が優位に働いて身体の筋肉は緩んで行くのです。

がしかし、知らず知らずに緩まない原因を作っているのはあなたなのです。

 

1日の反省をお布団の中でしている人はいませんか?

それもダメだった点や良くなかったことを思い出すことをしている人。

やめたほうがいいです。副交感神経が働きません。

お布団の中では、何も考えずにすんなりと寝る方が良いです。

むしろ、家に帰ったら全てをリセットされている状態で帰った方が良いです。

家に帰ったら反省もしない。頭はからっぽで結構です。

それではダメだと思っているあなたは重症です。もっとゆるんでください。

家に着いたらゆるむ。お風呂に入ったらゆるむ。お布団にもぐったらゆるむ。

これをやらないと活動時に交感神経優位とならないですよ。

 

手で作るグーパーと一緒です。

グーは手を握りしめること。交感神経が優位に働いて力を出すことです。

パーは手を開けること。副交感神経が優位に働いて力をゆるめることです。

ズーっとグーだったらどうですか?

疲れるでしょ。

ズーっとパーだったらどうですか?

これも馬鹿になっちゃうでしょ。

人間の活動はグッパーグッパーでメリハリのある活動が出来るのです。

同じ状態が続くとしんどいのです。

 

だから仕事終わったら、休んでください。

いやな事は考えないでください。

 

もし、考えるなら良いこと、うれしいこと、好きな人のことを考えてください。

どうして貴重な休み時間を、嫌なこと、嫌いな人のことを考えるのですか?

おかしいです。

身体が固い人に聞くとお風呂に入っているときでも仕事のこと、嫌な人のことを考えている人がほとんどです。

お風呂に入るときは裸で入るでしょ。どうしてスーツを着たままのような感じで入るのですか?服を脱いだら、頭にあることも捨ててください。

どんなに最悪な1日でも「あ~ええ日だった!」と叫んでみてください。

人から見たら馬鹿な行為ですが、身体にはとてもプラスに働いています。

それより、嫌いな人を考え込むほうがよっぽど馬鹿な行為なんです。

 

もっと面白いことを考えて身体をゆるめましょ。

楽しいこと考えて身体をゆるめましょ。

好きな人を考えて身体をゆるめましょ。

 

僕はお風呂の時間が長いのです。

実はお風呂で遊んでいるのです。

湯船につかって、ばかな空想、妄想で遊んでいます。

笑って入ってます。

人から見ると馬鹿です。

でも、毎日元気です。

お布団に入って5秒かからないで寝れます。

昼寝も5分でも2時間でも寝れます。

どんな深酒をしても毎日5時半に起きます。

朝起きてしんどい時は飲みすぎの時だけです。

二日酔いはほとんどしません。

 

グッパーグッパーを心がけるだけで大丈夫です。

ちょっとした行為で1日が見違えるようになります。

 

まずは、身体をゆるめましょ。

お手伝いしますので、いつでも来てください。

 

次は、空想、妄想は瞑想よりも良いというお話をさせて頂きます。