今、落ち込んでいませんか?
この落ち込むって何が落ち込んでいると思いますか?
よく使われる言葉にあるように「気」の落ち込み?
よく凹んでいる(へこんでいる)と言いますが凹んだくぼみは何が凹んでいるのでしょうか?
日本人は「気」という一文字で色んな感情を表現しています。
また東洋医学では「気」という概念で、人の成り立ちや宇宙、万物全ての状態を捉えています。
本日は、「気」で心の風邪引きと呼ばれているものが解決するかどうかをお話したいと思います。
東洋医学は簡単な算数が出来ればすぐに理解が出来ます。
心の気50、身の気50を合わせて100の気。
100の気の状態が心身の健康と言われている状態とします。
それが70の気という状態になったとします。
100の気ときから観るとマイナス30の気です。
だから健康になるには30の気を補ってやれば良いのです。
この足してあげることを補(ホ)と言います。
次にこんなケースもあります。
120の気の状態の時です。
100の気の状態から観るとプラス20の気です。
だから健康になるには20の気を取ってあげれば良いのです。
この取ってあげることを瀉(シャ)と言います。
東洋医学はこの補と瀉を行っているのです。
凹んでいるものには、補。
膨らんでいるものには、瀉。
簡単に言うと、気の足し算引き算が出来ればいいのです。
人の身体は常に気の過不足を繰り返しているのです。
それを自然に調整してくれているのです。
いわゆる自然治癒能力と呼ばれているものです。
この自然治癒能力が力を発揮出来ないとき病気となって身体に症状が出ます。
だから、単に鍼を打ったり、お灸をしたり、漢方を飲んだりすることが東洋医学ではないのです。
気の過不足の調整を自分で出来ない、自律出来ない時に調整することが東洋医学です。
たとえば、気の落ち込んでいる時に「鍼をしよう!」って思わないでしょ。
そうなんです。
ここが大事なんです。
もちろん、鍼で気の調整は出来るのですが、鍼以外でも何でも気の調整は出来るのです。
落ち込んでいる友人がいるとします。
まず、鍼灸院に連れて行こうとは思わないでしょ?
「ど~したん??何かあったの?」
と聞きますよね。
もう、これだけでも気の改善は始まっています。
安心は、気の状態を整えようという調整をするには必須です。
逆に不安であれば、気は停滞(憂鬱)や逆行(めちゃめちゃな状態)を起こします。
次に、少しお話を聞いたあとで
「良かったらご飯でもいく?」とか
「良かったら飲みに行く?」とか
「なんか気晴らしにどっかに行く?」とか話しかけますよね。。。
そうそう「気晴らし」なんですよ、重要なのは。
気が晴れれば何でも良いのです。
泣いて気が晴れれば、泣いて泣いて。。。
お酒で気が晴れるなら、飲んで、飲んで。。。
話して気が晴れるなら、しゃべり、しゃべりまくる。。。
食べて気が晴れるなら、食べて食べまくれば。。。
お買い物をして気が晴れるなら、買って買って買いまくる。。。
気が晴れる方法なんて、探せばいくらでもあります。
その見つけた方法で一時的に気が晴れても、また気が落ち込んじゃう人がいます。
これはどう言うことかと言いますと、
心の気は晴れても、身の気が改善していないのでまた同じ状態に戻ってしまうのです。
心も厄介ですが、身も厄介な性質を持っているんです。
本来なら心が戻れば、身もそれにつられて改善の方向に向くのですが、身に対しての気晴らしがまだ補完出来ていないのです。
さて身の気晴らしは、どうするのか?
①食事(栄養)
②睡眠(休養)
③房事(SEX)
大きく考えてこの3つが身(心)の気晴らしに最適です。
しかし、注意して欲しいのはコントロールがとても難しいのです。
1人で出来る人は少ないのです。
食事の過不足、睡眠の過不足、房事の過不足はすぐに身体の気がおかしくなるのです。
子供時は両親がコントロールしてくれます。
1人暮らしを始めるとてきめんに、体調を崩す方は多くなります。
しかし、年齢的に若いので心身共に回復力がありますので、難なく行ける場合は多いです。
成人の大人になると心身ともに助け合うパートナーの存在が大きくなります。
ですから、共に気遣うパートナーを大切にしないと自分の身体がおかしくなります。
にも関わらずパートナーを大切にしない方が多いのが現状です。
心身の関係は、陰陽の関係です。
男女の関係も、陰陽の関係です。
だから心身を大切にするなら、男性なら女性を、女性なら男性を大切にしないとダメなんです。
心と身をくっ付けてくれている接着剤の糊にあたるものが「気」なのです。
気が不足すると気を生む行動を取らないといけないのです。
人の身体で気を生むところは2つあります。
1つ目は腎臓です。
両親から受け継いだ色々なDNAを含んだ気を受け継いでいます。
腎臓は夜に寝ないとダメな臓器です。
夜にしっかりと睡眠を取ると良いのです。
2つ目は胃です。
食べることで気は生まれます。だから食べるものによって気は変わります。
気が変わると言う事は性格も習性も変わります。
自分を変えたい、考え方を変えたいなら食を変えるとてきめんに変わります。
大人しい人が勇ましくなりたい、常にイライラする性格を変えたい、弱気な心をどうにかしたいなど、一見精神的な本や教えが必要な感じですが実は食事が最も効果が高いです。
食で性格が大きく変わりますので、覚えておいてください。
健全な心は健全な身に宿るという言葉があるように心と身は引き合うようにバランスを保ちながら存在しています。
両手を出してください。
左手が心、右手が身とします。
ぴったりと手のひらを合わせてください。
この左右の手のひらがぴったりとくっ付いた状態が健康です。
ちょっとだけ手のひらをずらすか、一部を離してみてください。
その一部がはがれている状態が病気です。
両手を離してみてください。
完全にはがれた状態が死です。
こんなイメージだと思ってください。
身心一如という言葉があります。
身と心は一緒ですよ。共同体ですと言う意味です。
身心と心身は同じです。
現在では心身ともにという感じで心が先に来ています。
で、心にぽっかり穴が開いたような気持ちになったときは、
仲間と美味しいもん食べながら気晴らしして、安心してゆっくり寝るのが一番です。
旅行も良いですよ。
パワースポットめぐりが流行ってますが、自分に足りないものを補ってくれる場所って必ずあるんです。
気ってもらえるんですか?
という質問を頂きますが、もらえます。
物質というか物からも気はもらえます。
気という言葉を使わずに、波動だとか振動数だとか言っているものも同じです。
物には固有の気(振動数、波動)があって自分が欠けているときはちゃんと補ってくれるのです。
東洋医学でも初めから鍼があったわけではなく、最初は手を当てて治していました。
これが医療の原点の手当ての始まりですね。
次に道具として出てきたのが石です。
石の種類によって、気(振動数、波動)が違います。
それを身体に当てて治していました。
臨終の言葉に「薬石効なく帰らぬ人となりました」とあるように、
薬と石で治療したけれども効果なく亡くなってしまったということです。
気は物からも場所からも人からももらえるのです。
だから治療家は常に気を充実させておかねば、気をすり減らした患者さんを治す事は出来ないのです。
テクニックよりも気構えです。
気構えを整えるのが、食事と睡眠と房事です。
あと心の気構えを整えるなら「ありがとう」という言葉をもらうことです。
気が利くなぁ。。。という言葉がありますが、
気配り、気が遣えると感謝の言葉の「ありがとう」が返ってくるのです。
これが心の気構えには最強です。
感謝されながら生きるととてもいい気の人になります。
ぜひ、素敵な言葉のストロークを沢山もらってみてください。
今日の本題、心の風邪引きですが、一時的な寂しさ、落ち込み、やるせなさ、せつなさは時間で対処できる事は多いですが、長期的なものはやはりじっくり取り組む必要があります。
心からアプローチしがちですが、まず身体のコリ、硬さを取ることが先決です。
コリと硬さがあると心の風邪を退治出来ないのです。
心の問題、精神的な問題を多く抱える人は、身体が硬いです。
まず、身体をユルユルに緩めませんか?
次に食事の管理、睡眠の管理、房事の管理をまず見直して、正す。
ここまで取り組むと、後は気の改善を狙って「笑い」が重要になってきます。
「笑い」なくして人生はありませんので、積極的に「笑い」に飢えてください。
進んで「笑い」に触れていくとどんどん気の状態が良くなって行きます。
気の状態が良くなっていくと、気の状態が良い人が周りに増えていきます。
周りに気の良い人、気の良い物に囲まれると自然に気は高まり病気をしないようになります。
こうなれば、幸せの道が目の前にありますので、安心して毎日を進めて行けば良いのです。
まとめると、健康であることをまじめに求めてください。
求めないと足らないものが見えない。
見えないと小さな病は進行します。
自分で正せるうちは自分で正すことが重要です。
陰陽合わさって1つの物が出来上がるのです。
人ならば、心と身。
心を正すには、まず身から。
身を正すには、心(安心)からです。
心身は、心は陰であり、身は光である。
見えているものが全てではない。
陰に隠れているものが見えているものと同じだけある。
そんな摂理を理解して、いつも患者さんと向き合っております。
長文になりましたが、もし何か悩み事があれば、長期化する前にご相談くださいね。
また、どんな些細なことでも聞かせて頂きます。
あなたに合った解決策はありますので、ご安心ください。
では、今日もここまで読んで頂きありがとうございました!